JUON(樹恩)NETWORKを訪問しました。

10月7日(月)

オンライン寄付サイトGive Oneの登録団体である認定特定非営利活動法人JUON(樹恩)NETWORK(以下JUON)にお邪魔し、どのような活動行っているのかを取材させて頂きました。

一体どのような活動を行っているのでしょうか。

私たちがGive Oneのサイトで寄付した寄付金はどのように使われているのでしょうか。

※JUONの沿革についてはこちらを御覧ください。

沿革
大学生協の呼びかけで1998年に設立されたNPO法人です。そこには、過疎問題、地方文化継承問題など、いくつもの問題があり...

1 JUONが解決したい課題は何か。

JUONは主に、地方と都心部との繋がりを取り戻す活動を行っています。

今までの日本では地方で住民の方々が作物や木を育て、それを都心部に出荷し、都心の方々はその恩恵を受けて生活していました。

ところが近年は安い作物や木材が海外から輸入されるようになり、地方から搬入する必要がなくなりました。さらに都心がますます便利になることにより、地方から多くの若者が流出し、農業や林業を行う後継者が激減しました。

その結果、現在の日本では地方部と都市部との間の関係性がますます希薄なものになっているのです(農業や林業を行う人が減ったことで今まで良好に保たれていた里山の風景や生態系が破壊される原因にもなっています)。

そこでJUONはこの関係性の希薄化に着目し、活動を始めました。

具体的には「環境の保全活動」「地方文化の発掘と普及」「過疎過密の問題の解決」を理念として様々な活動に取り組んできました。

例えば地域の森林を保全するため、全国16か所の森で、「青年リーダー育成講座」を開設し、林業に携わる若者を要請する活動を行っています。

また全国4か所で「田畑の学校」を開設し、参加者が作物の育て方を学びながら地元の方々と交流できる機会を設けています。

※田畑の学校で使われる敷地は主に耕作放棄地を活用しています。耕作放棄地は年々増加し、今ではすべての耕作放棄地を合わせると、埼玉県程の大きさになるそうです。

このような活動を通して多くの人々が地域の保全活動に興味を抱いてくれるよう取り組んでいます。

2 Give Oneによって集められた寄付金はどのように使われているのか。

主に活動を支援して頂く方への指導費やボランティアの方々の交通費、そしてNPOを運営するための運営費に充てられます。

JUONが行う取り組みは社会的意義のある重要なものなので、彼らを少しでも支援していくために、寄付という制度が必須だと考えることができますね!

3 JUONが行う活動によってどのような成果が得られていますか?

森林の学校や青年リーダー育成講座を受講した方が林業に携わる仕事に就いたと報告を受けることがあるといいます。

また、田畑の学校で学んだぶどうの栽培方法を生かし、家族でぶどう農家を営むようになった方もいらっしゃいます。

JUONの取り組みは人々に林業や農業に関心を持ってもらうだけでなく、IターンやUターン就職を助ける働きもしているといえそうです。

4 地元の方とどのようなかかわりがあるのでしょうか

JUONはこうしたプログラムを行うことで地方の町役場や市役所と関わりを持っています。

また地元の協議会との連携をとっているところもあります。

例えば、長野県安曇野市の森林の学校では市の里山再生計画推進協議会と連携し、竹林の整備や間伐に取り組んでいます。

5 これから行う事業や挑戦を教えてください。

森林の学校の開催場所を増やし、多くの方に参加していただけるよう取り組んでいます。

※森林の学校は17年に18地域で開催していましたが、21年には22か所に拡大する予定だそうです。

また回数を増やし、気軽に参加できるような工夫も行っています。

まとめ

JUONは地方と都心の関係の再構築に向けて必死に取り組んでいることが伺えました。

また森林の学校や青年リーダー育成講座によって日本の森林再生にも貢献していることがわかりました。

このブログを通してこうした活動に多くの方が関心を持っていただけたら嬉しいです。

※JUONについてさらに知りたい方はこちら

認定NPO法人 JUON(樹恩) NETWORK
大学生協の呼びかけで1998年に設立されたNPO法人です。そこには、過疎問題、地方文化継承問題など、いくつもの問題があり...
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